書類の提出、郵便物の受け取り、仕事の業務で使う確認のためのハンコ。
わりと何にでもハンコは必要で、家にもそれぞれの用途に合わせて準備していますよね。
そういえばいつからハンコは使われるようになったんだろう?
仕事でも毎日たくさん使っているよ!今ではとっても身近な存在だよね!
では分かりやすく簡単に!
ハンコの変遷を追っていきましょう!
そもそもいつからハンコを使っているの?
発祥は5000年以上前のメソポタミアにはすでにあったとされています。
その時の形状は、今のように上から押すというものではなく、
「筒型で絵や模様が側面にかかれており、(刻んでおり)粘土に押し付けて、コロコロコロ〜っと押し付けて形をつける」
という手法で使われていました。
このコロコロするハンコは、多くは書簡の封印目的で利用されていました。
中国から伝来する
中国では秦の始皇帝が利用したのが最初と言われています。その後漢の時代に広く利用されるようになり、
「ハンコを押す」というより、皇帝からの信頼の証として、諸国の王に「授けられ」たんですね。
そして日本では「金印」という形で与えられました。
これがあの有名な「漢倭奴国王」の金印ね!
卑弥呼の時代に授かった金印「親魏倭王」とかもあるね。これも秦から授かったものだったよね。
日本ではいつから使われたの?
日本で実用的に使われるようになったのは、平安時代頃からでした。
この頃は、手のひらに朱肉をつけて、ベタっと押す「手形印」が使われており、江戸時代くらいまで続きました。
そして15世紀の戦国時代あたりになると、僧侶や武士といった階級の人々に広まり、花押としてよく目にするようになりました。
織田信長の天下布武とかも花押にありましたね。
花押について少し触れた記事がありますので、こちらもご参考に!
大体花押などは、願文・遺言状・起請文などにつかわれておりました。
江戸時代に入ると、ようやく庶民の間にも広まり始めます。
商業や貨幣の発展により、お金がからむ契約ごとなんかに、ハンコが利用されることになったのです。
その場合、個人が勝手に作って使用するのではなく、名主に印影を届けて、使用許可を取る必要がありました。
今の印鑑証明みたいなものですね。
こうして明治時代になると、紙でのやり取りも増えてきたのもあり、一般的にハンコは使われるようになりました。
そして現代デジタル化へ
そして令和時代。
ついにハンコがデジタル化する時代がやってきました。
オンライン化、テレワークの推進によって、パソコン上で使える印鑑。
「デジタルはんこ」が登場したのです。
紙の書類に印鑑を押す。そんな当たり前の作業が、デジタル化してしまうのです。
福岡市では、2019年度末、すでに73.7%もの行政処理がオンライン化されており、約900種類の書類を除いて、押印を廃止しています。
紙やインク、人員の削減にもなりますし、書類の管理も楽になりますよね。
但しデジタル化ということで、まだまだセキュリティ面は心配です。
相手先の企業にとっては、まだデジタルではちょっと…というところもあるだろうし、全国的に普及するにはもう少し時間がかかりそうです。
こうやってデジタル化して使いやすくなるということは、不正に使われることも懸念されますしね。
まとめ
こうして日常あらゆる場面で使われてきたはんこ。
最近では荷物の受け取りでも、はんこなしで受け取れるようになってきました。
キャッシュレスもだいぶ進み、はんこもデジタル化。
どんどん手間が省けて、時代は変わってきています。
次の5年後にはもっと日常が変わってくるのでしょう。
こうやって、今日の出来事もどんどん歴史の一部となってくるのですね。
ではここまで読んでいただきありがとうございました!
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