土偶と埴輪一言で言えば、
土偶
・大きさは大体20cmくらい
・土人形
・縄文中期~後期につくられた
・女性像が多い
埴輪
・いろいろな形状がある
・素焼きの焼き物
・古墳時代につくられた
という見た目の違いがあります。
ではそれぞれの特徴、目的について考えて行きましょう!
土偶とは何?
土偶は縄文時代、土で作られた人形で、主に女性の像が多かったようです。
その理由として、出産の際安産を願って作られたものが多かったからです。
女性の出産に関しては今も昔も命懸けであったので、女性の像をつくり特定の場所に置き、安産祈願をしました。
土偶は特に成年女性をかたどったものが多かったことから、地母神思想による安産祈願の呪術的な思想の対象であったと考えられています。
出産以外にも、豊穣や悪魔祓いなど、呪術的な要素もあり、どちらかというと、自然現象への願いが土偶にこめられていたという感じがしますね。
埴輪とは何?
埴輪は主に古墳に沿ってずらーっと並べられたイメージがありますが、土偶とはまた異なり、土師器(弥生土器の製法)のような素焼きでできています。
形もさまざまで、大まかに2つの種類にわかれています。
「円筒」と「形象」埴輪です。
いろいろな種類がある
円筒埴輪にも筒形・壺形・朝顔形などがあります。
一番ピンとくるのは、この筒形ではないでしょうか。
これはかなり大きいサイズとなりますが、用途としては、土留め、墓域の明示につかっていたようです。仕切りのように囲みとして列をなした、円筒埴輪なんかが有名ですよね。
それに対して、このような人や動物の形をした埴輪もおりました。
動物や人物の埴輪は、葬送の儀式の場面を表すためにも使われていました。
こんな感じで使われていたんですね。
形象埴輪のまとめ
など様々な種類があります。
ドールハウスの如く、キレイに枠の中におさめられ、祭事や、当時の居住の様子がえがかれました。
このように、儀式の象徴とされた埴輪は、岩手~鹿児島まで広がりをみせ、その後、石造彫刻として発展を見せたのです。
まとめ
このようにしてみてみると、
土偶には主に
・女性主体
・呪術的意味合いがある
・土でできており、人型が多い
埴輪は
・円筒埴輪、形象埴輪がある
・祭事に使われることが多い。儀式の象徴であった
・素焼きでできており、種類が多い
という特徴がありました。
埴輪から発展した石製の「石人・石馬」なんかも5~6世紀の古墳から出土していて、それは、赤や緑で装飾されているという。
この時代、古墳や副葬品といった、古代の謎がたくさんあります。
少しずつ興味を広げていきたいと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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