歴史と聞いて、人や年号を覚えるだけ。一度テストが終わったらもう忘れてしまう…
歴史ブログを書くにあたって、何を伝えたいか、どんなことが心に残るかを考えました。
難しいことを書いても、もちろん自分もそこまで詳しくないし、物事を断片的に切り取っても、理解しにくいかもしれない。
ただ、歴史は今も常に新しく重ねられています。
昨今の天皇制のあり方や、感染症については、歴史上の大きな出来事の一つになるのではないでしょうか。
そんな中で今回は
①疫病の歴史
②その歴史は本当なのか
③歴史とともに生きる
というテーマで語っていきたいと思います。
日本における疫病の歴史
これまで幾度となく戦ってきた疫病。古くは遣唐使が物や技術、文化とともに、疫病まで持ち込んだとされます。
これをきっかけとした天平の疫病大流行は、藤原家の四兄弟をも死に追いやりました。一度持ち込まれた疫病は抑え込むことが難しく、国家レベルでの大工事などで、人々が移動することにより、さらに広がることとなります。
平安時代には麻疹の流行。できることといえば、祈祷や薬師寺などの寺の建立などで、治すには神頼みするくらいしかありませんでした。
その後も江戸時代には梅毒が流行り始めます。
この頃になると、人口も増加し、人々は密集した暮らしとなります。
つまりは
・外国から持ち込まれる
・人々の移動で感染が広まる
・人口が増えて密になる
聞いた事ありませんか?
なんと今と同じ状況ではありませんか。
感染症との戦いの収束は、そう簡単なものではありません。
これまでの歴史の中でも、こういった疫病や天災は防ごうにも防ぐことは難しく、長い歴史の中で天然痘のみ、根絶宣言されています。
天然痘は紀元前からあった、伝染力が非常に高い疫病です。
そして根絶宣言が出されたのは1980年。
驚くほどの年月がかかっています。
他にも麻疹やコレラ、マラリア、ペスト、チフスなどあらゆる伝染病が現在確認されています。
予防接種やワクチンなどで戦うしかありません。
今のコロナに関しても、これまで人類を脅かしてきた疫病の歴史の再来ともいえます。
記述された歴史が本当であるのか
実際のところ、記述された事柄が本当であるという証拠はありません。
その時その時代にいないのですから、推測に過ぎません。
史料などで読み取れる事象はたくさんありますが、書いたその人の立場や表現の仕方、役職によって、その史実は変わってくると思います。
とはいえ真実である内容は数多く存在するわけで、その書いた人の背景が重要となってきます。
最近書いた建武の新政の記事の中で、「二条河原の落書」と言うものがありましたが、
庶民目線での、当時の時代背景そのものが描かれており、興味深い史料などもあります。
史料を読み解くには、先入観があってもいけないし、書き換えられっている可能性がなきにしもあらず。
過去の物語を紐解くには、いろいろな角度から調べ尽くす、大変な手間がかかっているのです。
歴史の中で生きると言うこと
大昔の出来事だと思っていたことも、意外と形を変えて今も行われていることはたくさんあります。
貨幣の鋳造や貿易、株や建築技術、生活、政治に至るまで形が変わっているだけ。
今ある技術も出来事もやがて全て過去の歴史へと変わっていきます。
実際地球の環境そのものは一気に変わっており、気候、季節もこれまでより汚染が進んでいると感じます。
地震は相変わらず多いし、台風なども大きく頻繁に起こっています。
そして現在、世界中で新たなウイルス、コロナという感染症と戦う今、まだどうなるかわからず不安な日々。
おそらく昔の人たちも、いつか自分もかかるかもしれない‥という同じような不安感があったと思います。
これまでの歴史を踏まえた上で、ワクチン、治療薬などの活用により、早く終息していくことを願うばかりです。