ほぼ毎日使うオーブンとレンジ。そもそも何故使い分ける必要があるのか。
どういう仕組みで調理できるのか。
調べてみました。
<目次>
オーブンの特徴
天火(てんぴ)ともいう。
四方から高温の対流熱を使って、食品を加熱する方法。赤外線を使って食品全体をムラなく焼くことができるので、大きめの塊肉などを焼くのに最適。
イメージとしては、食品そのものが発熱して蒸され、じっくり内側から火が通るので、ケーキやパン、グラタン、ローストビーフなどをつくるのに向いています。
調理にはもちろん、陶芸やピザ作りで使う「窯」。
金属を加熱する工業製品などでつかわれる「炉」
これらもオーブンの仲間。
オーブンの歴史は古く、ギリシャ人が紀元前3200年までにパンを焼くなどの用途で使われていました。
オーブンにも種類があり、下部から加熱し、上部に蒸気を出す方法で加熱を行うガスオーブン。
上下からのヒーターにより対流させる電気オーブン。
ガスオーブン、電気オーブン共にこの熱気をファンで送って(循環ファンヒーター)、発熱させています。
電子レンジの特徴
マイクロ波を使って内部から加熱して、食品の内側から温めていく方法。食品内部から発熱させるので、焼き色はつかず、短時間で温めることができる。
卵を温めると爆発するのは、このレンジの特性である、内部から発熱させるため。
レンジといえば、主に「あたためる」役割が多い。熱を通すという感覚でしょうか。冷凍ご飯を解凍したり、バターやクリームチーズを柔らかくしたり、野菜に火を通す。カレーやシチュー、ミルクなど汁物を温めるのに使えるのも便利なところですね。
電子レンジで使えるのは、主に
①耐熱性のあるガラスやプラスチック、シリコンなどの入れ物。
②陶器、磁器などの食器(金銀模様、色絵のついた器は✖)
使えないものは
①ポリエチレン・メラミン・フェノール・ユリア樹脂など(マイクロ波で変質してしまう)
②アルミホイル・金属容器・金ぐしなど
③耐熱性のないガラス。(溶けたり、割れたりする)
④紙製品・木・竹製品・漆器など
よくやってしまいそうになるのは、お弁当用によけておいたおかずを、アルミホイルに分けて入れていた場合。そのままレンジに入れて温めたり、冷凍していたのを解凍するのはNG。
タッパーの上にふたをずらしておいたりすると、変形するものもあります。自分も何回かしたことがあります(;^_^A
わりと使えない素材も多いので、注意が必要です。
トースターとグリルについて
・トースター
放射して直接食品を温める。焦げ色を作ることができるので、グラタンで焦げ目をつけたり、パンを焼くことができます。放射熱で温めるので、ちょっと厚めの食品には奥まで火が通りにくいです。
・グリル
オーブンなどと違い、温度調節ができない。
両面焼きタイプと片面焼きタイプがあり、放射と対流熱を使って食品の表面に熱を入れていくので、火の通りが早い。焼き魚、焼き鳥などするのに向いています。
まとめ
このように普段使い分けて調理しているわけですが、火の入り方、焼き目など、どの調理器を使ったら上手く火が入るのか。得意なジャンルを見極めて活用できたら良いですよね。
最近はなんでもできる、多機能な電化製品が増えてなんとも便利になりました。
時短で美味しい料理がたくさんできるとあって、オーブン機能、レンジ機能、スチームなども使って、誰でも簡単に凝った料理ができます。
それぞれの性能の特性を活かした料理。
最新電化製品にも注目ですね。