皆さんは「ランリック」をご存知でしょうか?
関西の一部の地域で、小学生が背負っている「ランドセル」のようなもの。
教科書、ノート、筆箱、給食袋全て「ランリック」に入れて通学します。
私も子どもたちも、ランドセルは背負ったことがありません。
ランリックとは何か。ランドセルとはどう違うのか。というお話です。
ランリックとは
ランリックとは小学生の背負う、ランドセルのようなものです。ランドセルと違う大きなポイントは、とっても軽くてナイロン製である事。
そしてデザインは特になく、無地で、色だけ黄、赤、青色の違いがあります。
昔は黄色だけでしたので、皆全く同じ色、形のランリックを背負って学校に通っていました。
また、670g~760gと軽量で、雨にも強く、耐久性バツグン!普通に使えば、6年間余裕で使えます。
6年間余裕で使えるのに、なんと1万円前後という価格。コスパ良すぎます。
最近では、肩にやさしいクッションの入ったものや、専用のレインカバーも売られています。レインカバーはランリックまるごとすぽっと覆えるので、1年生でも簡単にセットできます。
遠足も社会科見学もランリックで
軽くてたくさん入って、さらに目立つ!ということで、遠足などにもランリックでいきます。前面についている透明のカバーには、各学校に応じて、紙に印字された校章が入るので、どこの学校の生徒かすぐにわかります。
なので、遠くからでもわかりますし、他校の生徒と混じらない。とにかくメリットがたくさんあります。
ちなみにランドセルの生徒は、遠足などには布のナップサックを背負って行ったりします。
ランドセルへのあこがれ
登校時間になるともちろん皆ランリックですが、転校生はランドセルでOKでしたので、ランドセルはとても珍しく、目立ちます。
子どもたちにとってはランドセルは少し憧れの部分もありますので、転校生のランドセルを見ると、いいないいな〜と、注目されます。
ランリック地域でありますが、入学の時期になるとショッピングセンターにはランドセルも並びます。
ランドセルをじっくりみて選んだことは、人生で1度もないですが、横目でオシャレさとかわいらしさにやはり憧れを感じます。テレビCMでもガンガン流れますからね。
ちなみにランリックはショッピングセンターには売っていません。学校で発注してもらい、取扱のある専門のお店に取りに行く形になります。
ランリックはどうやってうまれた?
1967年、当時、京都の長岡町立第三小学校(現 長岡京市立長岡第三小学校)の校長先生が当時のマルヤス社長に相談したのが始まりでした。
ランドセルが高価で買うことが難しい親のために、安価で丈夫なリュックが作れないかと提案したのです。
こうして1968年に開発され、このランリックになったそうです。
まとめ
私たちの地域では当たり前となっていたこの「ランリック」
軽量かつ安価で丈夫。
今でもなんとなくランドセルに憧れはありますが、思い出はいっぱいです。
今は一部の地域でしか使われていないのですが、もっともっと全国的に広がってくれるといいなと思っています。
※そしてランリックについてここまで語れるとは思ってなかったです。
6年間も一緒に使ってきたランリックはかなり思い出深かったみたいです。