にじのかけら

歴史大好きなママブログ。精一杯どんなことでも楽しんで生きぬいていこう。

調剤薬局事務のリアル

「調剤薬局事務」といえば、皆さんはどんなイメージを持たれていますか?

人気資格で取りやすく、就職でも、パートでも誰でも簡単に出来る事務……なんて夢のようなお仕事だと思われてはいませんか?

一言で言えば、

「そんなに甘い職場ではない」

に尽きるかと思います。

 

今回は筆者の日常、調剤薬局のお仕事についてお伝えしたいと思います。

 

接客業であること

まず接客業なので、ある程度愛想がないとまず務まりません。患者さんは様々な人がいますから、どんなことにも負けないハートが必要です。当然ながらどこか調子が悪くて病院に来られた人ばかりなので、気も使います。ただ元気に笑顔で大きな声で挨拶…という訳にはいかないんです。

 

常日頃勉強が必要

私は受付事務を病院、薬局で約9年程経験していますが、なかなか難しいことも多く、日々勉強という感じがぬぐえません。

 

2年に一度の調剤報酬改定では、変更になったことを勉強する必要がありますし、点数の加算の取り方などは、慣れていても様々なパターンがありますので、頭を悩ませます。

つまり、自分でしっかりと勉強し、理解し、必要な点数を取っていくという姿勢が大事ということなんですね。

 

薬局業務

調剤事務は簡単に取れる資格としても有名ではあるかと思いますが、実際現場に出てみると、少し勝手が違うように思います。

 

処方箋を受け取り、いざ入力するものの、そのやり方なんて、資格の本には書いていませんから。その薬局で使っているレセコンのメーカーや、ルールなども違うため、実践で覚えるしかありません。お薬手帳のシールをだし、領収書、明細書、薬情、薬袋と、発行しますが、そんなやり方本に乗っていった覚えがありません。

 

もちろんピッキング、つまりお薬を用意することなども事務がする場合があります。処方箋に書かれている用法容量、日数をみて、当てはまるお薬を用意します。

お店によってはここでも様々なルールがあると思いますが、忙しい時などはやはり人手が必要ですからね。

ずっーと椅子に座ってパソコンとにらめっこしてる訳では無いということですね。まあこれはお店によって様々だとは思いますが。

 

掃除やパソコンのアップデート作業、OTCの管理や化粧品の販売など、本当に多岐に渡ります。

 

処方箋の入力

処方入力ひとつにしても、全てが自動で済まされず、患者さんによって、先発品が良いのか、後発品が良いのか、軟膏やクリームはボトルタイプがいいのかチューブが良いのか。更にはメーカー名が今ある在庫と合ってるのか…などなど考えないといけないことが盛りだくさんであります。

 

また、処方箋には思っているより沢山の情報が詰まっています。保険情報、処方箋発行日、一包化の指示など、見落としてはいけない情報が盛りだくさん。

 

特に最近ではオンラインでの資格確認ができるので、かなり楽にはなっていますが、保険の確認は重要ですね。いつの間にか変更になっている患者さんや、公費が増えた患者さんなど、落とし穴がいっぱいありますから。

 

どんなに忙しくても、冷静に判断する目が必要スキルであると思いますね。

 

薬剤師さんとの連携

また事務と薬剤師さんでしっかり連携して行くことも大切です。薬剤師さんとのコンビネーションがないと、正しい調剤ができない場合もあります。薬が重複していたり、容量が多すぎたり、処方入力の際に気づけることもあります。間違っていれば薬剤師さんに病院へ疑義をかけて貰うことになりますし、患者さんに理解を得ることも必要となってきます。

 

薬剤師さんと上手くやっている店舗は、全てスムーズに進んでいると感じます。連携プレイが出来上がっており、患者さんもスタッフも皆ストレスを感じないのですがら。

 

どの業界でもそうですが、人間関係は本当に大切なことですね。ストレスだらけで働くのはなかなかに苦しいですよね。

 

まとめ

まだまだ人気の衰えない調剤薬局事務。

実は私も相当前に資格を取っております。初めは何も分からなかったのですが、やっぱり初めに保険や医療のことを知っていると知らないとでは、スタートに差が出てくると感じました。

仕事の段取りを覚えるのに、基本の医療保険の事が全く分からないとなれば、出だしからつまづいてしまい心が折れます。

 

事務と薬剤師さんが居なければ、薬局業務はスムーズに運びません。基本的に難しいことに直面する事が多く、日々勉強は欠かせませんが、やりがいはあります。お給料も良い方ではありませんが(むしろかなり安い業種)一生涯携わって行くんだろうなと思います。

 

普段は歴史を中心にしたブログとなっていますが、またこのような日常も織り交ぜて行けたらなと思います。

 

ここまで読んで頂きありがとうございました。

また次回お会いしましょう。