にじのかけら

歴史大好きなママブログ。精一杯どんなことでも楽しんで生きぬいていこう。

【寿司の歴史】日本の和食はどこから産まれたのか。

 


みなさんは、日本の食べ物と言えば、どんなものを連想するでしょうか?


天ぷら、すきやき、寿司など、日本人だけではなく、

世界中の人たちにも愛されている、日本料理が思いつきませんか?


数ある日本料理の中でも、寿司は古くから日本で親しまれていて、

多くの人から好まれていますね。


しかしその寿司に関する起源について、ある国から驚くべき指摘を受けました。


「日本の寿司は、我が国の食文化をまねたものだ。

日本が起源だなんてありえない。」


との発言が飛び出したのです。


それは寿司に限らず、しょうゆやみそ、うどんなど、

ありとあらゆるもの全て、自国が生み出したものと主張しています。


一体なぜそこまでして、自国こそが発祥の地と言い張るのか。

そして、寿司の起源はどこにあったのかを検証してみたいと思います。

 

寿司の起源は韓国!?

この寿司の起源について言及してきたのは、日本のお隣の国、

韓国からのものでした。


実は韓国では、寿司だけではなく、ありとあらゆるものが、

自国から生み出されたものであると主張しています。


剣道や空手など武道関連のものや、折り紙、和歌、茶道など、

明らかに日本や中国発祥だと言われるものまで、

自国オリジナルのものだというのです。


このような「我が韓国が起源のものだ」という意味合いをもつ言い方を、

ハングルでは、「ウリジナル」と表現しているようです。


「ウリ」は「我々の」、「オリジナル」は「起源」

を意味していて、それを掛け合わせて「ウリジナル」

という言葉が生まれたのです。


つまりは、寿司にしても、しょうゆにしても、全て韓国のウリジナル。

他の国が我が国を真似ただけだ、と言っているのです。

それでは、韓国のいう寿司の起源を裏付けるものは、なんだったのでしょうか?

 

韓国の伝統食品パプシッケ

韓国の言い分としては、自国の伝統食品、「パプシッケ」こそが、

起源であり、それを真似たものが、日本の寿司だ、というのです。


パプシッケとは、もち米と大量の赤唐辛子の粉末を混ぜたものに、

生の白身魚を入れ、数日間発酵させた保存食品。


韓国お得意の辛味成分がたっぷり入り、見た目もどちらかというと、

ビビンバに近いということですから、ちょっと疑問が残ります。

 

また、慶南大学伝統食生活文化研究院長である、キム・ヨンボクによると、

「韓国の食べ物パプシッケを模倣したのが壽司(すうし)だ」

とアピール。


さらには、

「1700年から1800年頃寿司が初めに開発されて、箱寿司と呼ばれる、

日本の代表的な食べ物が創造された。」


と主張しているのです。


パプシッケに関しては、出来上がりも寿司とはかなり別物なので、

全く何を言っているのかがわからないところですが、

別の専門家からも新たな謎の理論が飛び出しています。


それは、海苔で巻いている「キムパプ」こそが寿司の起源だ。

と今度はいい出したのです。

 

キムパプと海苔巻き

日本では、別名キンパ、もしくはキムパと呼ばれています。

こちらの呼び方の方が、しっくりと来るかもしれませんね。


キムパプの特徴としては、日本の巻き寿司と見た目は似ていて、

海苔でご飯や具材を巻いています。


そしてにぎり寿司とは全く違い、具材に魚も使われていません。


そう言ったことから、どちらかというと、寿司というニュアンスよりも、

見た感じは「ノリマキ」に近いんです。


キムパプのキムとは海苔を指し、パプは米飯のことを指しているので、

確かに魚のことは食品名の中にも入っていませんよね。


日本と同様に、確かにのりを巻くスタイルではあるのですが、

酢飯ではなく米飯を使いますし、

具材に至っては、生魚を使うこともありません。


つまり具材は生魚ではなく、野菜やキムチ、牛肉、プルコギといった、

家庭にあるさまざまな食材を使ったノリマキになるのです。


味付けにしても、ごま油と塩で調理され、

のりも日本のような厚みのあるパリっとしたものではなく、

薄い韓国のりを使用します。


つまりキムパプにしても、パプシッケと同様、全く別の食品であって、

寿司の起源としてこじつけるには難しい、という結論に至るのではないでしょうか。

 

ちなみに、キムパプも日本由来の朝鮮料理とされていて、

「韓国伝統文化辞典」でも公式に否定しているので、

どちらにしても、ウリジナルではないのです。

 

韓国の教育

どうしてもウリジナルを主張したい韓国ですが、

自国が文化を創造している、といった考えになったのは、教育の面もあったようです。


その教育とは、特に日本に対してマウントを取りたかった、ということです。

「何もなかった日本に、あらゆる文化を与えたのが朝鮮民族。

野蛮で未開の民族だった日本を不憫に思い、

我が国が全ての文化を教えてやったのだ。」

というもので、よほど不憫に思われていたようですね。


世界の文化の始まりは韓国、と言わんばかりに次々と自国起源論を唱えてきます。


しょうゆやみそなどの基本的な調味料なんて、

古くから東アジア各地で似たようなものが存在しているので、

起源がどうのという問題ではありませんよね。


そもそも論じる対象ではないのですが、

どうしても韓国が一番と言いたいのかもしれません。


こういった韓国特有の考え方の元になったのは、

劣等感がこうさせるからだ、という専門家もいるくらいです。


情報の捏造や、事実の確認をしない、捻じ曲げた歴史を伝えるなんてことは、

日常茶飯事なんです。

 

それでは、寿司の起源とは結局どこにあるのか、という問題です。

 

なれずしとは何か

韓国のパプシッケが寿司の始まりだ、という論争がありましたが、

そのパプシッケは日本でいうところの、「なれずし」に似ています。


なれずしは、東南アジアでおこなわれていた、魚介の加工方法の一つで、

ラオスの山地民やボルネオの焼畑民族が、

魚を長期保存する際に編み出したものです。


その保存食の技術は、文献にも登場しており、

南方を起源とする外来食として記載されています。


山岳に住んでいるため、魚が手に入りにくく、

貴重品であったからこのような技術が生まれたのですね。


そして、中国から稲作文化と共に伝わったのではないかと言われているんです。


その保存方法はというと、魚を塩と飯で漬け込んで発酵、熟成させるもので、

米粒もどろどろになるまで、しっかりと熟成させるのがポイント。


時間はかかりますが、腐りやすい魚を食べるための知恵だったのです。


それが記録として日本に初登場したのは、奈良時代。

その時は甘酢で味付けしたご飯の上にフナやアユといった魚をのせ、

一晩寝かせた後、食べていたようです。


なれずしは、庶民の保存食でもありましたが、

朝廷への献上品としても活躍するほど、重宝されていました。


平安時代中期に編纂された「延喜式」にも、

近江国から「鮨鮒」として貢納されていたと、記されているのです。


現在でもその名残があり、滋賀県名物の「ふなずし」などは、

なれずしにとても似ていますよね。


琵琶湖の天然ニゴロブナを塩漬けし、

それをご飯につけて発酵させると言うことですから、

その姿には所以があります。


独特な匂いと旨味が特徴的で、古くから人々に親しまれていたと言うことですね。

 

なまなれへと発展

そして室町時代に入る頃には、「なまなれ」と呼ばれる食品が登場します。


なまなれは、なれずしよりも発酵時間を短くしたものだったので、

保存食というより、普通の食事のおかずとして出されるようになりました。


発酵する時間が短縮されたことで、待ち時間が少なくなり、

より生に近い魚を食べることができたのです。


ここまで来ると、だいぶ現在の寿司に近づいてきましたね。


そして、新しい手法の寿司も開発され、

魚とご飯をミルフィーユのように順番に重ねていき、

重石をして味を馴染ませるという、これまでとは少し違った形の寿司が登場します。


現在でいうところの、箱寿司や押し寿司のようなものですね。

 

江戸時代に入ると、酒や酒粕を使って発酵期間を短縮することに成功します。


1600年代には酢が登場し、いよいよ酢飯を使った、寿司の形へと落ち着いてきました。


そして江戸時代中期、酢の醸造技術が格段に向上し、

発酵を待つことなく食べることのできる、

「早寿司」が誕生したのです。


江戸後期の1829年、川柳風狂句集「柳多留」には、

江戸前寿司が屋台で販売されていた、という記録もあります。


その江戸前寿司を考案したのは、華屋与兵衛、

もしくは堺屋松五郎とも言われていて、

江戸の町で開発されたことは間違いないようです。


この頃には、にぎり寿司として確立され、手軽に早く食べられるということで、

庶民の間でも、人気があったようですね。


比較的がっつり食べる江戸の人たちでしたが、

にぎり寿司も現在のようにこじんまりとしたものではなく、

かなりのボリュームがあったといいます。


どちらかというと、おにぎりくらいのビックサイズだったので、

一口で食べるのは難しかったようですね。


そんなこともあり、食べやすい大きさに切り分けて食べていたのです。


現在の寿司は一皿に2貫のっていますよね?

それは、当時切り分けて食べていた名残だったと言うことですね。


そしてその大きかったおにぎりサイズの寿司も、ネタの種類が増えてきたことで、

少しずつ小さくなってきたようです。

 

寿司の表記の仕方はさまざま

このように、時代と共に形を変えてきた寿司ですが、

この寿司という漢字は、他にも「鮨」「鮓(すし)」と表記したりもします。


なれずしの段階では「鮓」という文字で表されているのですが、

その次の古い表記では「鮨」として登場します。


中国ではこの鮨の表現を、魚の塩辛という意味で表していますが、

日本では鮨の漢字を目にすると、少し高級なイメージを持ったりしませんか?


旨い魚という漢字を使っているだけに、冷蔵技術が無かった江戸時代において、

とても工夫して提供されていたと言えるのではないでしょうか。


一番ポピュラーな表記の「寿司」にしても、

寿という字が入っているだけあって、

めでたい、縁起のあると言った意味があるのです。


「寿を司る」ということで、現在でもハレの日のご馳走として、

お祝い事でもよく登場しますよね。


こうして日本では、時代と共に、現在の寿司の形へと発展していったのですが、

そんな日本の歴史なんて関係がない、といわんばかりの韓国側は、

また驚くような主張をしたのです。


2014年韓国の新聞社である「ヘラルド経済」で、

「寿司や刺身は300年以上前に韓国人が考案、戦後日本がまねた」

といって報道しました。


また、ロサンゼルスにあるコリアタウンの料理長でさえも、

「寿司と刺身は中国、韓国のもの。日本は自分たちの食文化だという権利はない。」

「日本は第二次世界大戦以後に寿司を食べ始めた。

韓国と中国は数千年間、寿司、刺身を作ってきたんだ。」

とまで発言しているのです。


いやいや、日本では江戸時代にはしっかりと、生の魚がのった、

にぎり寿司が存在していましたので、事実ではありませんね。


これはなかなか強気な発言です。

一般的な国民の発言ではなく、プロ料理人の発言なのですから、

驚きを隠せません。


とにかく、日本が寿司を食べ始めたのは戦後からで、

古くから寿司として発展し、存在していたのは韓国。


マネをしたのは日本だから、起源はもちろん韓国にあるという、

根拠のない一方的な発言を繰り返しているのです。

 

ソメイヨシノの発祥

そしてこれは寿司だけにはとどまらず、日本古来から存在する桜、

「ソメイヨシノ」もウリジナルだと主張しているのです。


ソメイヨシノは江戸時代後期に日本で開発されたもので、

桜といえば、このソメイヨシノが代表的品種であると思います。


1912年3月、ワシントンD.Cに、日米の友好の証として寄贈されたのですが、

その友好関係が気に入らないようで、日本の象徴である桜までもが、

韓国起源だというのです。


まさか花にまで文句をつけられるとは、思いもよらないことですよね。

他の国同士の関係が気になってしょうがないのでしょうか。


日本が花を寄贈しただけで、首を突っ込んでくるのですから、

日々、世界の動向に気を配り、韓国はさぞ忙くしていることでしょう。


この一連の論争は、「韓国起源説」として、

数々のメディアでも取り上げられています。


それは歴史や世界遺産、そして風習までに及んでいて、

各国を巻き込んでいるのは間違いありません。

 

刺身の発祥

また、刺身に関するものでも、

韓国京畿道観光発展局が、

中国版のツイッター公式アカウントでこのようなことを発言しています。


「韓国の美食・刺身」

と紹介していて、驚きを隠せません。


刺身は韓国起源のものなんだと、公式に発表したのです。


刺身は生ものですから、韓国が生ものを

そのままで食べられる技術があったとは、到底思えません。


衛生状態に関する問題が、現在でも相当な数起こっている日常。


本当に古来から食べられてきたのでしょうか。

謎が深まります。


しかし、驚くべきことはこれだけにとどまらないんです。

日本の文化だけではなく、中国の文化までも、我が国韓国のものとしていて、


「孔子は韓国人だった。漢字は韓国で作られた。

端午の節句は韓国の伝統行事。」


といった具合に、誰もが納得のいかないレベルの発言をしています。


そのため、中国でも批判が多く、韓国起源説の被害者となっているのが現状です。

 

まとめ

日本に古くから伝わる寿司文化でしたが、

韓国側からすると、日本が捻じ曲げている問題だ、と捉えられているのですね。


「韓国起源説」という言葉があるほど、

なんでも起源は韓国と言い張る韓国人に、

中国でも批判が起こっているのです。


食文化だけではなく、各地の伝統行事なども韓国発としている点は、

特に信じられない出来事なのではないでしょうか。


そのうち、地球上全てのものを韓国が起源だ、といい出すかもしれませんね。

 

 

にほんブログ村 歴史ブログ 日本史へ
にほんブログ村